機能性塗料とは？外壁塗装に使用することで得られるメリットについて

こんにちは！胎内市の外壁塗装業者「伊藤塗装」です。

本日は機能性塗料についてお話させて頂きます。「機能性塗料って一体何？」「通常の塗料と何が違うの？」「機能性塗料って外壁塗装に使った方が良いの？」などなど、外壁塗装を計画されている方の中には機能性塗料について疑問に思われている方もいらっしゃるかと思います。ここではそんな方に向けて機能性塗料の主な種類や機能についてお話させて頂きますので参考にして頂けれと思います。

外壁塗装や屋根塗装を行う目的として外壁の保護を通した建物の保護、また美観の向上があります。機能性塗料とは、これら「建物の保護」「美観の向上」という塗装の目的に加えてプラスアルファで何か機能を追加できる塗料、もしくは保護機能をより強化している塗料を指します。機能性塗料に限りませんが塗料は「半製品」ですので、正しく塗膜が作られる事で期待される機能を発揮する事ができます。

・ラジカル制御塗料

ラジカル制御塗料とは、ラジカルの発生を抑え、発生したラジカルを外に出さないような機能を持つ塗料です。ラジカルとは塗料に含まれる白色の顔料である酸化チタンが紫外線を受ける事で発生するもので、発生したラジカルは塗料の樹脂等にダメージを与えて塗膜が劣化する原因を作ってしまいます。ラジカル制御塗料には高耐候酸化チタンと光安定剤が含まれており、それらがこのラジカルが発生する量を減らして発生したラジカルが樹脂等他の有機成分を傷つけないようにとどめておく機能を発揮します。酸化チタンは白色の顔料のため白色はもちろんクリーム色等の淡い色の場合にも多く含まれています。もしそうした淡い色で外壁塗装を考えている場合にはラジカル制御型塗料の使用を検討することをおすすめします。

・高耐久塗料

高耐久塗料とは主に耐用年数が15年以上の塗料を指します。例えば耐用年数が15年～20年の「フッ素塗料」や20年～25年の「無機塗料」が高耐久塗料に含まれます。高耐久塗料とはそのくくりの通り高耐久で、高い耐候性を持っています。そのため艶も長持ちし、長期間綺麗な状態を保つ事ができます。高耐久塗料は耐用年数が長いため、できるだけ塗り替えはしたくないという場合におすすめです。

・超低汚染塗料

超低汚染塗料とは、塗膜表面に静電気が発生しづらいためほこりが付きづらく、またついた汚れも雨水と一緒に流れやすい塗料です。藻やカビも発生しづらいため、長期間メンテナンスしなくても綺麗な状態を保ちやすいです。

・遮熱塗料

遮熱塗料は太陽光からの赤外線を反射することで塗装の表面温度を上げづらくし、熱が室内に伝わりづらくする塗料です。エアコンの効率を上げる効果も期待でき、電気代の節約に繋がる可能性があります。特に屋根塗装で使用される事が多く、人気の機能性塗料です。

・断熱塗料

断熱塗料は熱が伝達するのをゆっくりにする機能を持つ塗料です。熱が伝わる速度が遅くなるため室内の保温効果が上がり、エアコン効率が良くなる効果が期待できます。夏は外の熱を伝えづらく、冬は室内の暖気を逃しません。また室内と室外の温度差が伝わりづらくなるため結露の発生を抑える事にも繋がります。

・透湿性

透湿性は湿気を通しやすい機能です。塗膜の外からの水は通しにくく塗膜の内側からの湿気は通すため、湿気によって塗膜が内側から膨らんでしまうのを防ぐ事ができます。

・防水性

防水性は水に強く、外壁材がひび割れを起こしても追従してひび割れを埋める機能です。塗膜が柔らかいため外壁材のひび割れを埋めてくれ、ひび割れから水が入り込む事を防ぎます。

・防カビ、防藻性

防カビ、防藻性はカビや藻の発生を抑える機能です。カビや藻は美観を損ねる他、放置していると外壁内部の腐食にも繋がる可能性があります。

・耐火性

耐火性は名前の通り燃えづらい機能です。火災が起きた際にも燃えづらく、建物を保護します。耐火性を持つ塗料は主に大きな建物や倉庫などで使用されます。

機能性塗料の種類や主な機能についてお話させて頂きました。機能性塗料は外壁に更に機能を追加できる塗料です。耐候性が高いラジカル制御型塗料や熱を反射して内部に伝えづらい遮熱塗料など種類によってその機能は様々であるため、お持ちの希望に合わせて塗料を選ぶ事をおすすめします。