サイディングの外壁塗装は下塗りが重要？その種類や必要性について解説

こんにちは！胎内市の外壁塗装業者「伊藤塗装」です。

本日はサイディングを塗装する際に行う下塗りについてお話させて頂きます。下塗りは外壁塗装を行う際には欠かせない重要な工程ですが、人によってはその必要性について疑問に思っている方もいらっしゃるかも知れません。そこでここではサイディング塗装に重要な下塗りがなぜ必要なのかを中心に解説させて頂きます！

サイディングとはサイディングボードとも呼ばれていて、建物の外壁に使用する外壁材の事を指します。サイディングには材質によって主に「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「木質系サイディング」「樹脂系サイディング」の4種類があります。

・窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメントを主原料としているサイディングです。窯の中で高熱処理されて製造されるため一般的に「窯業系サイディング」と呼ばれています。窯業系サイディングはそのコストパフォーマンスの高さやデザインの幅広さから日本の建物の多くの外壁材として使用されています。

・金属系サイディング

金属系サイディングとは薄い金属板の裏に断熱材を付着させた軽くて高断熱な金属製のサイディングです。元々古い外壁材の上に外壁材を重ねるカバー工法でよく使用されていましたが、近年ではそのスタイリッシュなデザインが人気になり窯業系サイディングに続いてよく新築に使用されています。

・木質系サイディング

木質系サイディングとは無垢な板材に耐火性を持たせる加工をしたり木材チップとセメントを固めたりして製造されたサイディングです。自然な木目や質感があり温かみがある一方で他のサイディングに比べると施工費用が高いです。

・樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは塩化ビニル樹脂を利用したサイディングです。塩害や凍害にも強く高い耐久性を持っており基本的に外壁塗装をする必要が無い事からメンテナンスフリーな外壁材とも言われています。一方で日本では施工できる業者が少ない事もあり施工費用が高い点はデメリットです。

・塗膜の密着性を上げるため

サイディング塗装を行う際の下塗りにはサイディングと中塗り、上塗り塗料の密着性を上げる効果があります。上塗り塗料はそのまま塗装しては接着力が弱いため、下塗り無しで塗装を行うと塗膜の早期剥がれ等に繋がってしまいます。そのため上塗りを行う前には必ず下塗りを行い接着剤の役割を持たせます。

・色ムラなく塗装するため

サイディングは経年劣化としてひび割れや欠損などを起こしている場合があります。そうして表面が荒れてしまっているサイディングに直接上塗り塗装を行うと塗料を斑に吸い込んでしまうため、色ムラや艶ムラのある仕上がりとなってしまう可能性があります。サイディング塗装の際にしっかり下塗りを行う事で上塗り塗料の吸い込みを防ぎ、色ムラや艶ムラの無い綺麗な仕上がりに繋がります。

・プライマー

プライマーは基本的にシーラーと同様の役割を持つ下塗り塗料です。外壁材と上塗り塗料の密着性を高め、外壁材が塗料を吸い込んでしまう事を防ぐ役割を果たします。その他、錆止めの効果があるものもあるため、金属製サイディングの塗装には基本的にプライマーを使用します。

・シーラー

シーラーは基本的にプライマーと同様の役割を持つ下塗り塗料です。シーラーには水性と油性の2種類があり、下地材の種類によって使い分けます。また油性シーラーの方が一般的に密着力が高く耐久性も高くなります。

・フィラー

フィラーはプライマーやシーラーに比べて粘り気のある下塗り塗料です。凹凸のある下地をならすのに使用したり、表面が荒れている外壁材に使用されます。

サイディング塗装をする際になぜ下塗りが必要なのか、その必要性や下塗り塗料の種類についてお話させて頂きました。サイディング塗装下塗りは塗膜の密着性を上げ、ムラの無い綺麗な仕上がりにするために重要な工程です。外壁塗装は年数によって劣化していくため定期的に塗り替えを行う必要がありますので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。