屋根塗装には足場が必要？必要となる理由や費用相場について

こんにちは！胎内市の外壁塗装業者「伊藤塗装」です。

屋根の色褪せやひび割れ、汚れ等が気になってきて屋根塗装について検討されている方もいらっしゃるかと思います。その中には業者からもらった見積もりに「足場代」という項目を見つけ、その必要性や費用の相場感について疑問をお持ちになる方もいらっしゃるかも知れません。そこでここでは屋根塗装になぜ足場が必要となるのか？その理由や費用の相場、また足場が無くても屋根塗装を行う場合について解説させて頂きますので、屋根塗装を検討されている方は参考にしていただければと思います。

・足場に養生シートを設置するため

屋根塗装を行う際には必ず下処理として高圧洗浄機を用いた洗浄を行います。高圧洗浄を行う事で屋根の汚れや古い塗膜を剥がし、塗料の密着性を向上させ耐久性を上げるためです。高圧洗浄では高い圧力をかけた水を屋根に吹き付けるため、どうしても汚れを含んだ水が周囲に飛び散ります。その水が近隣住宅等に飛んでしまわないように養生シートを設置する必要があり、足場がある場合にはその足場に設置し水の飛び散りを防ぎます。また、塗料は液体のため、気を付けて作業をしていても場合によっては飛散してしまう可能性があり、養生シートはこうした塗料の飛散も防ぐ役割があります。

・職人が安全に作業を行うため

労働安全衛生規則によれば、高さ2メートル以上の場所で作業を行う場合には安全に作業ができる足場が必要と定められています。また屋根はその形にもよりますが基本的に勾配があります。更に塗料缶は1缶あたり20kg程度の重さがあり、このような重さのある塗料缶を持って勾配のある屋根で作業を行うには危険が伴います。そこで足場を設置しておくことでもし滑っても掴む場所ができる他足場に貼られた養生シートも落下防止の役割を担い、職人が安全に作業を行う事ができるようになります。

・塗装の品質を上げるため

足場がなく不安定な足元の中で作業を行う場合には職人の意識は「落ちないように」と意識を集中する事になり、手元の作業よりも安全性を優先せざるを得ません。その結果塗装ムラに気づかなかったり足場が無くより危険が伴う場所の塗装が手抜きになってしまう可能性があります。屋根塗装の際に足場を組み立てて安全を確保することで職人も作業に集中できますので、塗装の品質を上げる事にも繋がります。

・1㎡あたり600円～1,100円が相場

屋根塗装にかかる足場費用はその足場の形等にもよりますが、大体600円～1,100円が相場です。30坪2階建ての住宅で大体15万～20万程度となります。塗装工事の内容にもよりますが、屋根塗装にかかる費用の大体2割～4割を占める事が多いです。

・陸屋根や屋上の塗装

陸屋根や屋上といった勾配のない平らな屋根での作業の場合、足元が安全で職人の落下の危険が無いため足場は必要ありません。

無足場工法といって、場合によっては足場を組まずに作業を行う工法を選択する事もあります。無足場工法には主に以下のような方法があります。

・ゴンドラでの作業

屋上から吊り下げた箱の中に作業員が乗り、上下左右に移動しながら作業を行う方法です。1つのゴンドラに複数人が乗って作業を行う事ができます。地上に足場を設置することなく作業ができるため、特に人通りが多い都市部の建物の作業を行う場合に使用されます。

・高所作業車での作業

作業床を2m以上の高さに上げられる装備を持った作業車を用いた方法です。大型車両を駐車させるために許可証等が必要となります。

・ブランコ作業

ロープで吊るしたブランコに乗って作業する方法です。ただブランコ作業は風の影響を受けやすく転落リスクもあるなど、品質管理や安全対策が難しい作業でもあります。

・ロープアクセスでの作業

作業員がロープを通したフルハーネスを装着して屋上から降下しつつ作業を行う方法です。ロープを外さない限り落下する心配が無いため、安全性も高い。

屋根塗装に足場が必要となる理由や足場にかかる費用相場、また足場を組み立てずに行う作業方法等についてお話させて頂きました。屋根塗装を行う際、安全に高い品質で作業を行うためには基本的には足場が必要となります。大切なお家の屋根塗装、満足のいく仕上がりにするためにもしっかりと足場と組み立てて作業を行ってもらえるようにしましょう。