コンクリート外壁には外壁塗装が必要？劣化症状やおすすめの塗料について

こんにちは！胎内市の外壁塗装業者「伊藤塗装」です。

住宅の外壁にコンクリートを使用している方の中には「コンクリートは頑丈だから塗装による保護は不要」と思われている方もいらっしゃるかと思います。しかし劣化を出来るだけ防ぐためには定期的に塗装が欠かせません。適切なメンテナンスを行う事でコンクリート外壁の美観と耐久性を長持ちさせる事に繋がりますので、ここではコンクリート外壁がなぜ塗装が必要なのか、劣化症状や主に使用される塗料までお話させていただきます。コンクリート外壁の塗装を検討されている方は参考にしていただければと思います。

コンクリートは頑丈な建材ですが、外壁材として使用する場合には防水性を維持するためにも塗装が必要となります。コンクリートは耐水素材のため水を通すことはほぼありませんが、そのままでは防水性能までは備えていません。外壁に使用されるコンクリートも新築の時点で何かしらの塗料で保護されている事と思います。また、コンクリートは水を含みやすくまた染み込みやすい性質を持っています。染み込んだ水が内部に残ってしまう事でも劣化に繋がりますので、コンクリート外壁は定期的な塗装を必要とします。

・ひび割れ

コンクリート外壁に見られる一般的な劣化症状として「ひび割れ」があげられます。ひび割れは乾燥による収縮や温度変化による膨張・収縮などによって起こります。コンクリート外壁のひび割れは幅が0.3mm以下のヘアークラックであればそこまで緊急性はありませんが、それよりも幅が大きく深いものは構造クラックと呼ばれ、放置するとそこから雨水が侵入して構造自体の劣化に繋がってしまう可能性があります。

・カビや汚れ

コンクリートの劣化症状としてはカビや汚れも挙げられます。湿気が多い場所ではカビや苔が発生する場合もあり、美観を損なうだけでなくコンクリート表面の劣化を加速させてしまう原因にもなります。定期的に洗浄し塗装することで防カビが防汚効果が期待できます。

・剥離

コンクリートは内部でひび割れが連続したりすることで浮き、振動を受けて剥離を起こす事があります。コンクリートの剥離を放置すると建物の構造に悪影響を与えるだけでなく、滑落によって事故の原因となってしまう可能性があります。

・クリア塗装

クリア塗装は色の付いていない透明な塗料を使用して行う外壁塗装です。透明な塗料を使用するため、コンクリートの質感をそのまま活かしつつコンクリートを保護することができます。打ちっぱなしのコンクリートデザインを損なわずに塗装を行いたい場合におすすめですが、塗料に色がついていないためひび割れ等劣化症状が進んでいる場合には美観の向上にはなりづらいです。

・コンクリート専用塗料（コンクリート描写再現工法・G-PF工法）

コンクリート描写再現工法は専用の塗料を使用して行うコンクリート外壁の質感を再現した塗装です。またコンクリート描写を行うG-PF工法という塗装方法もあります。こうした方法を使用することでコンクリートのごく自然な風合いを保ちつつ美観を取り戻す事ができます。ただ施工にはより専門的な技術が必要となるため、施工できる業者は限られています。

・弾性塗料

弾性塗料は塗膜に弾性がある塗料を指します。塗膜が柔軟でよく伸びるため、ひび割れが発生しやすいコンクリート外壁の塗装に使用される場合があります。ただ、比較的汚れやすく通気性が低いため塗膜の膨らみが発生しやすい点は注意が必要です。

・撥水剤

撥水剤はコンクリート表面に塗布し、防水性を付加す塗料です。色がついていないためクリア塗装に似ていますが、より安価に塗装する事が可能です。一方で耐用年数が短いため、より短期間でメンテナンスを行う必要があります。

コンクリート外壁の塗装の必要性や使用する塗料等についてご紹介してまいりました。コンクリート外壁は頑丈ですが、塗装を行い塗膜で保護する事で劣化を防ぐ事に繋がります。状態や要望に合った塗料を選択肢、最適なメンテナンスとなるよう計画しましょう。